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2004/08/02

ジェンダー・ジェンダー

家の庭には畑があります。
両親が趣味で作っている畑です。
土もいい物を使っていて(母方の実家が農家なのでそこから土を貰ったり土つくりを教えてもらったり・・・)いい野菜が採れます。

昨日も収穫を手伝って、トマトを採りました。
そして喰われました。
何にって?
蚊に決まってるじゃないですか!

上は長袖を着させられたから無事だったんですけど、足が!無防備すぎた足が!(自己責任だろ)
小一時間で両足あわせて7箇所は喰われました。
痒い!痒すぎる!!!

そういえば犬夜叉36巻に蚊の話があったな(笑)。


前置きがいつものごとく長いですねι

今回の題名にした「ジェンダー」
生物学的な「性」を示す「sex」に対して、社会的、文化的に形成される性別である「gender」。(by広辞苑)
今回またこんな感じのめんどくさい話をしますよ。


最近気になったニュースが二つあります。
一つは、「扇千景参議院議員、史上初の女性参議院議長に」
もう一つは「雅子様の病名発表」

共通項は「女性」という「ジェンダー」

扇参議院議員の話について初めて報道を聞いたとき、はっきり言って「は?」と思いました。
「初の女性参議院議長」という紹介の仕方・・・。
なんか変な感じ。
悪いとは言わない、むしろいいことだから報じたいんだろうけど・・・

「女性」のところ、そんなに強調しなきゃいけないところなんだろうか?

そうやって、女性がなるのが珍しいから、初の女性だから、っていって大々的に報じてるのって、なんか違うと思う。
そんなに大きく報じるから、余計に女性がそういう大きな役目に付くのはイレギュラーなことなんだぞ!と突きつけられている気がする。
優秀だから、その役目にふさわしいから、性別関係なしに選ばれたんでしょう?
注目すべきは、その適性とか、能力のほうであって、「性別」のほうじゃないと思うんですけど・・・


それから雅子様のご病気について。
心の病気「適正障害」。
大変だなぁ・・・やっぱり皇室って疲れるところなんだなぁ、と改めて思いました。
彼のダイアナ妃も摂食障害に陥ったことがあるとか。
24時間常に見張られて、行動を制限されて、ほんとに苦しいと思います。

「税金で贅沢な暮らしをしてずるい!」
とか私の友人は言ってたりしますけども・・・
私はどんなに贅沢な暮らしが出来ても、あんなに辛そうな生活はしたくない、と思ってしまいます。

私もちょっと摂食障害気味。(ご飯が食べられないことがたびたびある)
理屈じゃないんですよね。
精神病って病気なの?ってうちの親父さんは疑問系ですが、私はそういうの存在すると思います。

その病気の原因の一つであったと言われる「お世継ぎ問題」。
(適切ではないかもしれませんが此処ではこれを取り上げます)
天皇って、男の子しか今のところなれないとなっていますね。

でも天皇の仕事って、女の子だと何か不都合があるんでしょうか?

降嫁するとまずい?
そんなの「結婚は女性が男性に嫁ぐ」という体制が問題なのであって、相手を皇室に入れられるような体制を作ったらいいんじゃないですか?

こんな話をしていたら、母がこんな話をしてきました。

母は小学校の教師なのですが、同僚の先生が教頭になるための試験を受けたんだそうです。
そして、その方はその試験に合格されました。
しかし、結果的に教頭になることは認められませんでした。
その理由というのが、「女性だから」です。

その方の配偶者が、公務員で、もうすぐ管理職に就くことになるのだそうな。(いまだ不確定)
管理職は給料が高いです。当然です。
そして、一家庭に二人も管理職がいることは好ましくありません。確かにそうです。不公平です。

でも。

男性の配偶者はまだ管理職に就くかは不確定の段階で、その方はもう教頭になる資格を得ているのですよ?
先にそのチャンスを掴んだ方が優遇されるべき、もしくは、双方の話し合いで決するのが筋ではないのでしょうか?
「男性が管理職につくなら、女性はそれを譲るべき」って何ですかそれ?
「どちらかが管理職ならどちらかが譲る」って、決めるのは当事者なんじゃないですか?

その当事者の方は、もう諦めているそうです。
母曰く、「年取るとそういうのどうでもよくなっちゃって・・・気力も勇気もなくなるのよね」だそうで。
そんなものなのかな・・・

今私のサークルで講演の準備をしている演劇(「法王庁の避妊法」といいます)にも、「新しい女性」と呼ばれたタイプの女性が登場します。
「女性の地位向上!女性はもっと優遇されるべき!」と声高に叫ぶ役なのですが、現代社会ではそれほど熱心に訴えずとも有効に人生を送る環境は整えられてきています。
しかし、だからこそ中途半端に残っている男尊女卑の風潮は根強く、いつまでも改善されません。

私の中にも、そんな感じの差別は多少なりともあるのかもしれません。
だから、日常会話でちょろっと出てくるくらいなら別にいいんです。「sex」の問題ですから。
我慢できないのは社会的地位に関する場合においての性別差、「gender」。

以前、NHK番組の「真剣十代しゃべり場」で、この題材が取り上げられたことがありましたね・・・。
確かに、夫を支え、子供を作り、家を守ることで幸せを得ることのできる女性もいる。
一方で、男性と対等に生きていきたいと望む女性もいるのです。

人はそれぞれ違います。
そして、その意思というのはそれぞれ認め合うべきなのです。

金子みすずも言ってるじゃないですか。
「みんなちがって、みんないい」って。

それから、女性の部下にはなりたくない、という男性もその番組に出ていました・・・
これを読んでいる方の中にも、そういう男性はいるのでしょうか?
あの番組内では、なぜ女性の下につくのが嫌なのか理由がはっきりしなかったので、そういう考えの方の意見が聞いてみたいです。
責めるとかいうんじゃなくて、純粋に、どうしてそれが嫌なことなのか。ということを。

単に「女性だから嫌」ってんなら話は別ですが。


また長々と書いてしまいました。
此処まで全部読んでくださった方・・・ありがとうございます、お疲れ様でした(笑)

コメント、誰かが書いてくれることを期待しつつ期待しないで待ってます。(どっちだ)

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